バーチャルアイドルを使用したコンテンツ事例 G16-023

まず、バーチャルアイドルとはCGなどの手段で形作られ、ネットなどの仮想空間上で現実のアイドルのように活動を行うキャラクターを指す言葉である。その中でも、特に有名な初音ミクについて考察する。

・初音ミクとは
初音ミクとは(はつね ミク、Hatsune Miku)は、クリプトン・フューチャー・メディアから発売されている音声合成・デスクトップミュージック (DTM) 用のボーカル音源、およびそのキャラクターである。
最初の製品は、2007年8月31日に、声に歌い手としての身体を与えることでより声にリアリティを増すという観点からソフトウェア自体をバーチャルアイドル(バーチャルシンガー)と見立ててキャラクター付けした製品シリーズ「キャラクター・ボーカル・シリーズ(CVシリーズ)」の第1弾として発売された。初音ミクは「未来的なアイドル」をコンセプトとしてキャラクター付けされている。名前の由来は、未来から来た「初めての音」から「初音」、「未来」から「ミク」。(Wikipediaより)

・何故人気が出たのか?
発売元のクリプトンはキャラクター画像については非営利であればほぼ自由な利用を認めており、ユーザーによる歌声の利用だけでなくキャラクターを用いた創作活動をも促進する形がとられている。それに加え、初音ミクはミクだけでなく派生キャラ(季節ものの桜ミクなど)やねんどろいど、はちゅねみくなどさまざまな展開を見せている。曲調や絵柄、または作曲者のイメージによってもその姿は変わる。例えば有名な曲の1つである『千本桜』ではパッケージに描かれるコスチュームと違い、大正モダン風な衣装で描かれる。
初音ミクという原型は1つだが、その姿は定型をもたない。そして定型をもたないが故の可変性、どんな曲調にも、流行りにも対応可能な点が様々な人々にそれぞれ対応することができた理由だろう。

・進化する初音ミクとボーカロイド
リリース当初の1つの調子で歌うだけの能力から、アペンド、V3と進化を重ね、2016年時点でのV4Xでは更にパワフルな「POWER」と、大人しい「WHISPER」などの歌声の追加や、さらに声に吐息や声質変化などを加える「E.V.E.C.」(イーベック)機能やVOCALOID4のクロスシンセシス、グロウル機能を操作することで、メリハリの有る歌声を作ることが可能となった。このように初音ミクの進化は様々な曲調に対応することができるようになっていくと同時に、よりリアルな存在感を持つものとして使い続けられると予想される。

初音ミク-Wikipedia
初音ミク V4X|クリプトン
「MV」 千本桜 WhiteFlame feat 初音ミク
バーチャルアイドル(キャラクター)コンテンツにおいて有効な戦略と今後の展望について

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