G14037 デジタルデザイン論

 

テーマ「私にとっての、これから目指すべきデザインのかたち」


 

はじめに

私は、この半期のデジタルデザイン論の授業の中で
ビデオを見たり、レポート作成の為の情報収集などを通して
デジタルデザインの最新動向や情報を学んできました。

今回はこの半期学んだ中で、私が将来デザインに携わる職業に就いた時、
自分のこれから目指すべきだと思うデザインのかたちについて考え、文章にまとめました。

結論から言うと、私にとって「目指すべきデザインのかたち」とは、
「人に寄り添うことのできるデザイン」です。
「人に寄り添うことのできるデザイン」とは、
その人のことを考え、その人に一番合った形の使いやすいもの、
または、そのデザインから感じられる安心感であったり、暖かみであったりするものです。
そういったデザインをする上で大切な要素だと考えたのが、
1.アナログとデジタルが上手く融合すること
2.誰にでもわかりやすくとっつきやすいこと
この二つの要素です。

 

1.アナログとデジタルの融合

私はこの授業の中で、絵本とスマホを組み合わせた新しい商品「PLAYFUL BOOKS」
を紹介したことがありました。

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この商品は、絵本の中にスマホを組み込むことで、今まで目で見ることで
楽しんでいた本が、聴覚でも楽しめるようになるといったもので、
従来アナログだったものがデジタルを融合することによって進化した代表的なもの
と言えます。
(以前書いた「PLAYFUL BOOKS」についてのレポート)

アナログの良いところは、やはり「あたたかみ」だと私は考えています。
それは、デジタルで作ったものでは生み出しにくいアナログならではの
特徴で、人に安心感を与えることが出来ます。

対してデジタルでは、例えばこの絵本の場合だと
音楽が流れたり、絵本の中に描かれた扉を叩くとノックの音がかえってきたり、
今までアナログの絵本だけでは出来なかったことが実現されています。
また、アナログでは一度完成してしまったものはやり直すことが難しいですが、
デジタルの場合データなので、何度でもやり直すことが可能です。
改善点を見つけたら、後から部分的に直していくことも出来ます。
デジタルにもアナログにも、どちらにも良い点はあります。
両方の良いところを上手く組み合わせることによって、
人に安心感を与え、また何度でもニーズに合わせて
変化を遂げることの出来ることが、人に寄り添うデザインを作る上で重要な要素
のひとつだと私は考えました。

 

2.誰にでもわかりやすいデザイン

私は、祖父と祖母と一緒に暮らしています。
以前スマホを使って、祖母の好きな演歌を聞かせようとしたことがありました。
最初は暫く私が操作しながら使い方を説明し、簡単な操作なので
途中から祖母にやって貰おうとしたところ、どのボタンを押したらいいかわからず、
変なボタンを押してしまったりとかなり戸惑っているようでした。

パソコンや携帯電話に小さい頃から慣れている私達は、感覚的に
どのボタンを押せば何が出来るのか、などがわかっています。
ですが、私達の祖父母の世代の人はこういったデバイスに疎い人・慣れていない
人も多く、私達がとても簡単に思えるような操作でも、そういった人達に
とっては凄く難しいことなのだとその時改めて感じました。

これから先、勿論私達の親世代や私達はある程度デジタルの進化に
ついていけるかもしれませんが、高齢化が進む中で、高速で進むデジタルの進化に
ついていけない人も多く出てくる筈です。

そういった中で、小さい子供からお年寄りまで、
わからない人を置いてけぼりにするのではなく、
誰でもぱっと見ただけでわかるような、または使えるようなデザインにすることで、デジタルが苦手・
慣れていない人にも気軽に誰とでも楽しさを共有したり、家族とのコミュニケーション
ツールとしてPC・スマホ等のデバイス、またはデジタルの商品が
使えるようになれば理想だと感じました。
どの年代の方にも、「その人の立場に立って寄り添えるデザイン」という意味で、
わかりやすいデザインの考え方は必要になってくると考えました。

 

まとめ

冒頭でも述べましたが「人に寄り添うことの出来るデザイン」とは、その人のことを考え、
その人に一番合った形の使いやすく安心感のあるものであり、
先程述べた2つの項目は、そのために必要な要素だと私は考えました。

これからどんどんデジタル化が進んで行く中で、新しいことを追い求めることも
大事ですが、一歩下がって、そのデザイン・商品は誰にでもわかりやすく使い易いのか?
先進性にばかり気をとられていないか、など、受け取る側の立場に立って考え、
「使いやすい」「安心する」「なんか暖かくて好き」と言ってもらえるようなデザインをすること
が、これから私が目指していくべきデザインのかたちのひとつであると私は結論付けました。

 

 

 

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